1 00:00:05,100 --> 00:00:12,300 知識の中に文明は生まれたが——同様に、知識は文明を滅ぼせる 2 00:00:13,575 --> 00:00:19,950 災難は知らずのうちに降臨した。それはこの世界に属さぬ知識 3 00:00:21,000 --> 00:00:24,850 キングデシェレト(スカーレットキング)がこの世にもたらした「禁忌の知識」は 4 00:00:25,500 --> 00:00:27,925 疫病のように広がった 5 00:00:29,475 --> 00:00:35,425 狂気なるうわ言が心を満たし、灰黒色の鱗が背中を覆った 6 00:00:36,500 --> 00:00:42,625 命を奪われたかのような大地に残るは、絶望的な静寂のみ 7 00:00:45,375 --> 00:00:51,925 森のマハールッカデヴァータの助けがなければ、取り返しがつかなかっただろう 8 00:00:53,525 --> 00:01:00,750 彼女は祭司を召集し、いくつもの神殿を建て生命の神力を注いだ 9 00:01:02,975 --> 00:01:05,375 災禍は奇跡的に食い止められ 10 00:01:05,875 --> 00:01:09,525 文明の小さな火はアアル村に残ったが—— 11 00:01:10,175 --> 00:01:12,450 「奇跡」も長くは続かない 12 00:01:13,175 --> 00:01:15,550 禁忌の知識が存在する限り 13 00:01:15,900 --> 00:01:19,750 それは永遠に世界の「病巣」となるだろう 14 00:01:21,025 --> 00:01:28,525 そして最後、砂漠の孤高なる…我らの王は…自己犠牲を選んだ 15 00:01:31,700 --> 00:01:37,100 私は数ある神殿の一つを守ることに余生を費やしたが 16 00:01:37,850 --> 00:01:40,375 その責務もついに終わりだ 17 00:01:41,850 --> 00:01:48,750 両目を閉じれば、キングデシェレト(スカーレットキング)に協力したあの高潔なる神のお姿が浮かぶ… 18 00:01:51,075 --> 00:01:56,050 あのとき禁忌の知識を根絶するため力を使った彼女は 19 00:01:56,900 --> 00:01:59,800 幼子のような姿となった 20 00:02:02,225 --> 00:02:07,350 不思議なことに、彼女を思うと死が怖くなくなる… 21 00:02:08,400 --> 00:02:14,275 感じるのだ…生命の息吹が私と共に眠ってくれると 22 00:02:17,225 --> 00:02:21,675 砂漠の民たちよ、恨みを抱く必要などない 23 00:02:22,575 --> 00:02:27,475 この恩だけは、永遠に忘れてはならない